ドライアイには様々な原因があります

眼は涙によってばい菌やごみなどの異物から守られています。その涙がいろいろな原因で減少して眼の表面が乾き、様々な症状を起こします。違和感や疲れなどの軽い症状から、激しい痛みなど重い症状まであり、注意が必要です。

(原因、予防、治療)

原因は様々ありますが、目の表面が乾燥する環境がある場合に起こります。例えば、冷房や暖房をつける時期は、エアコンの風が直接当たらないように注意しなければなりません(患者様からもエアコンが原因ですか?とよく聞かれます)。

また、最近はパソコンやスマホが日常に欠かせないものとなっています。これらを使用しているときには、集中して画面をみるために、まばたきの回数が減ってしまいます。長時間使用する場合は30分から1時間ごとに、必ず5分から10分の休憩を入れたほうがいいです。

目の表面の乾燥を防ぐ一番簡単な方法は、まばたきを意識的にすることです。しかし、これがなかなか難しいです。そのため、ドライアイの治療薬として、涙の代わりをする目薬や、目の表面を覆っている角膜という部分を保護する目薬があります。重症の場合には、最終手段として涙の排水口を塞ぐ治療もあります。

また、他にドライアイを起こす原因があり、そこからドライアイを起こしている場合もあります。その場合は、ドライアイ治療だけでなく、原因除去(病気の場合は元の病気を治療)しなければ治らないことが多いです。